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近年「どろどろ血」「体やお肌のサビ」など、活性酸素とSODがメディアに
多く取り上げられていますが、この「活性酸素」とは何者でしょう?
また、同時に紹介される「抗酸化成分(SOD成分)」とはどういうもの
なのでしょう?私たちの健康面や美容面で良く聞く「活性酸素とSOD」の
関係をご紹介致します。 |
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活性酸素とは、本来、私たち人間をはじめ動物や植物の体内にあって、細菌・カビ・ウィルスなどの
異物が体内に侵入してきた際、それらから守ってくれる役割をはたしている、なくてはならない物質です。
体内に異物が侵入すると、血中に存在する食細胞が異物を食べてくれ、細胞内で溶かして
処理をしてくれます。このとき異物とされる細菌やウィルスなどを細胞内で溶かす時に発生するのが
「活性酸素」なのです。 食細胞が次々と異物を食べ続けていくと、同時に活性酸素が働き出して処理を
していくことは健康を保つ上で重要な機能ですが、活性酸素の威力はとても強く、多すぎると
血管や細胞にも悪影響となってきます。そこで、体内のSOD酵素が働き、余分な活性酸素を除去し
バランスを保ってくれています。 |
活性酸素(活性酸素には4種類)
・スーパーオキシド(人体で最も大量に発生)
・ヒドロキシラジカル(最も酸化力が強い)
・一重項酸素(紫外線により発生しやすい)
・過酸化水素(ヒドロキシラジカルに変化・オキシドール) |
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ところが、私たちを取り巻く環境の問題は悪化をたどっています。
例えば、環境汚染・紫外線・食品添加物・過労・ストレスなどにより活性酸素は発生し続けているため
活性酸素とSOD酵素とのバランスがとれなくなってきています。
また、SODの力には個人差や年齢差もあるためこのバランスを保てず健康を害する人が
増えているのが現状です。増えすぎた活性酸素は、ウィルスをも溶かすほどのパワーをもっているため
体内に溢れ出した場合で細胞や血管に害を与えると同時に、その性質上、不安定で他の物質と
結合しやすいので、例えば脂肪と結合して過酸化脂質をつくるなど様々な病気、症状の根源的な原因を
つくっていきます。不足したSODを外から補うことは健康を守るためにとても重要なことです。 |
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環境汚染・紫外線・食品添加物・過労
ストレス─活性酸素が増え安い環境
・農薬や光化学スモッグ、ダイオキシンなど。
・オゾン層の破壊から強烈な紫外線。
・インスタントやレトルト食品などの合成保存料、酸化防止剤、人口甘味料
・睡眠不足や残業による慢性疲労やストレス |
過酸化脂質
食事から体内に吸収された不飽和脂肪酸や血中の
コレステロール・中性脂肪酸と活性酸素が反応すると
過酸化脂質に変化する。過酸化脂質は腎臓から排泄されず
いつまでも体内にとどまるため徐々に細胞の内部に浸透し
細胞を破壊していく。 |
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活性酸素は体の中だけで語られるものではなく、昔から生活の中に活性酸素の性質は利用されていました。
例えば布団干しや洗濯です。洗濯物や布団干しは良く晴れた日に日光に当てます。
これは、紫外線と湿気による水分から発せられる活性酸素を利用して殺菌作用により布団の
ダニやばい菌を殺菌して清潔にしています。洗濯物も乾燥させるだけではなく同時に殺菌作用を
利用しているのです。また、傷口などを消毒するために使われるオキシドールは活性酸素を
2〜3%に薄めた水溶液で、これも活性酸素の強い殺菌力を利用したものです。
このように活性酸素の強い殺菌力は私たちの生活に上手に利用されています。 |
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